Gui,Add,UpDown

GUIウィンドウに数値増減ボタンを追加する

Gui, Add, UpDown [, Options, DefaultValue]

Parameters

引数名説明
Options オプションを半角スペース区切りで列挙。
共通のオプションについては、Gui,Addの項参照。
固有のオプションについては後述。
Vで変数名を指定し、「GUI, Submit」を実行することで、現在の値を取得できる。Editコントロールでユーザーが文字列や範囲外の値など不正な値を入力した場合でも、必ずオプションで設定した範囲内の値が数値として取得される。
Gでサブルーチン名を指定すると、アップダウンボタンの操作や、対象コントロールに対する矢印キーの上下、マウスホイールの回転で値が変更されるごとにサブルーチンが実行される。
DefaultValue 対象コントロールの値の初期値を数値で指定する。
省略時は「0」もしくはRangeオプションで指定された範囲で最も0に近い値になる。
対象コントロールに取り付く場合、配置された時点で対象コントロールのテキストにここで指定した値が反映される。
ListBoxに取り付く場合、一番上の項目は「0」、次が「1」となる。

固有のOption

Range[Bottom]-[Top]
Bottomに下限、Topに上限を数値で指定する。
「Range10-100」とすると10から100まで、「Range-10--1」とすると-10から-1までとなる。
「Range100-0」のようにBottomをTopより大きくした場合、下ボタンや下キーで値が増え、上ボタンや上キーで値が減る。
範囲として設定できる値の最大値と最小値は、NT系では2147483647と-2147483648、9x系では、32767と-32767である。
ListBoxに取り付く場合、一番上の項目は「0」、次が「1」として扱う。なお、下に行くほど値が大きくなるので、「Range4-0」のように指定する必要がある。
Wrap
上限と下限がつながり、上限値を超えて増やそうとすると下限値になり、下限値を超えて減らそうとすると上限値になるようになる。
Left
対象コントロールの右側ではなく左側に配置される。
Horz
上下ではなく左右にボタンがついた横型になる。
16
直前に配置したコントロールを対象コントロールにする。
デフォルトでONだが、Horzを指定するとOFFになる。
「Horz 16」とすれば、横にしつつ対象コントロールに取り付くことができる。(ただし、横幅が狭くなってボタンが押しにくくなる)
「-16」とすると、縦型で対象コントロールのないアップダウンボタンを作成できる。
32
矢印キーの上下で値を増減させられる。
デフォルトでONだが、「-32」とすることでOFFにできる。
128
「128」を指定すると、3桁ごとに「,」で区切らなくなる。

Remarks

アップダウンコントロールは通常、直前に配置したコントロールに取り付いてそのコントロールの表示値を増減させる。
対象にできるコントロールは、Text, Edit, Button, Checkbox, Radio, ComboBox, ListBox, GroupBoxである。
ListBoxでは、上下ボタンを押すごとに選択項目が切り替わる。それ以外のコントロールでは、アップダウンコントロールが持つ数値が増減し、対象コントロールのテキストに反映される。
対象コントロールに取り付く場合、w,h,x,yの各オプションで大きさや座標を指定することはできない。
ウィンドウに一番最初に配置される場合や、「-16」オプションを指定して対象コントロールをなしにした場合、ボタンを押しても見かけ上は変化がないが、格納されている値は変化する。(Gオプションと合わせて使う)

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GUI, Gui,Add